ブログ,  竹やぶのこと

ニワトコの不思議な生態

中央に見えている、V字に枝分かれしている木がニワトコ。

ハーブの勉強をしたのがきっかけで、昨年はエルダーフラワーのコーディアルにハマりました。
エルダーフラワーのコーディアルは、美味しいし、マスカットのようなとても良い香りがします。


エルダーには抗アレルギー作用もあるそうですが、私はアレルギー性鼻炎に悩まされた時に、よくこのコーディアルを飲みます。
残念ながら、毎回必ずというわけではありませんが、飲んですぐに鼻炎が治まることが結構あるからです。

エルダーの和名はセイヨウニワトコ。コーディアルには、セイヨウニワトコの花を使います。

いつかは作ってみたいのですが、私はまだ自作したことがなくて、Amazonで購入しています。
コーディアルを作れるくらい花を集めるためには、セイヨウニワトコの木が必要だろうと思ったので、今年は苗を購入して植えました。

ところで、日本にはニワトコという木がありますよね?
どうやら日本に生えているニワトコでも、コーディアルが作れるらしいのです。
いつか試してみたいな〜と思っていたら、おっとビックリ!

竹やぶにニワトコが生えておりました。

本当に不思議なんですけれど、「あの木があったらいいなぁ」という木がことごとく生えているんです。
サンショウにチャノキ、クリ、キイチゴ、タラノキ、クワノキ、ウド、フキ、ゼンマイなど、食べたりお茶にして楽しめる植物。
それから、サクラ、エノキ、クヌギなど個人的に好きな木。

竹やぶを開拓していったら、次々に好きな植物に出会うことができました。
もちろん、そんなに希少な植物ではないのでしょうけれど、あまりにも嬉しい偶然で、今もってなお不思議な気がします。
願って叶うものなら、願っておこうかな。今欲しい木は、一重のクチナシです。

話が逸れてしまいましたけれど、ニワトコに話題を戻しますね。
実は、件のニワトコの周りの竹を伐っていたら、ニワトコの実生らしき株がたくさん出てきました。

狭い範囲に10株以上の実生が!(2023.3.16)
地面に張り付くような姿で生えています。

場所によっては、足の踏み場もないくらいたくさんの実生が生えています。
それにしても、みんな揃いも揃って1年生の株のようです。
全ての株が、地面にはりつくように背の低い株なのです。

何故、数年経っているような株が無いのだろう?と少し疑問に思ったのですが、竹に覆われて暗かったから、そこまで育つことができずに枯れてしまったのだろうと想像しました。

けれども、私の想像は誤っていたようです。

なんと、たまたまニワトコについて調べているうちに、こんなサイトを見つけてしまいました。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

『暗い森で生きる日なた好きの低木〜草から木へ変身するニワトコ〜』

どうやらニワトコの実生は、暗い森の中では草として生きるのだとか。
つまり茎を出しても枯らすことで、エネルギーを節約して暗い林床で生き延びる。
そして周囲の高木が倒れるなどして明るくなると、木に変身し茎を木質化させて、上へと伸び始めるそうです。

なんと賢い木なんでしょう!

ニワトコの実生を見つけて4日後、気になったので茎の状態を見に行きました。

すると確かに、緑の葉の付け根より上はスカスカの枯れた茎なのに対して、葉よりも下側は、しっかりと木質化していました。
去年までは、草として生き延びてきたのでしょうね。

写真ではわかりづらいと思いますが、茎の下の方は硬く木質化していました。(2023.3.20)

今年は、竹やぶのニワトコたちが一斉に樹木に変身する年になりそうです。

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