自然栽培と 竹やぶ開拓にハマる日々
シノダケ林は宝箱
家庭菜園を楽しみながら、菜園周辺のシノダケの密林を開拓し続けています。
将来はシノダケエリアも一部残しながら、菜園周りを明るい雑木林にしたいと夢見ています。
それは、シノダケもあり雑木もあり草が生えているエリアもあり、というふうに環境に色々な変化を作ることで、生態系が多様になると思うから。
そして多様性に富んだ生態系に囲まれている方が、畑の健康状態も良くなるだろうと思っているからです。
でも正直に言うと、今やシノダケ林を切り拓いていくこと自体が楽しくて仕方がなくて、実のところ、もはや止められなくなっているんですけどね。
シノダケ林の開拓はまるで宝探しのようです。
あたかも壁のように立ちはだかるシノダケの藪と初めて対面した時には想像もしていませんでしたけれど、その藪の中には、見つけて嬉しいものがたくさん眠っていました。
その筆頭は、なんと言っても豊かな「土」。
シノダケの林は、地面にたくさんの葉が降り積もっていて、土がとても柔らかく黒々としていて、山の土のような良い匂いがします。
喜ぶべきか残念がるべきか、畑のエリアよりも良い土です。
そして次に見つけた嬉しいものは、シノダケを伐り進むうちに現れてきた様々な雑木たち。
ヌルデ
クワ
サクラ
エノキ
チャノキ
ニワトコ
サンショウ
タラノキ
クリ
意外にも、なかには食べられるものも結構生えていました。
樹木以外には、フキやゼンマイも生えています。
ところで、自然栽培を通して種子採りなどをするようになって、つくづく実感したことがあります。
それは、いま在るものを採り尽くし、消費し尽くしてしまったら、次のシーズンの収穫は見込めなくなるという至極あたりまえのことなのですが。
種を食べる作物は、食べ切らずに種子を来年のために残しておく。
葉や根を食べる作物も、成長の良い株ほど食べずに残して、花をつけさせて種子を残す。
そのようにしなければ、今年より翌年の収穫が減ったり無くなったりしてしまう。
でもこれを続けていけば、たぶん自然と豊かに実るようになっていく。
それは、フラックスの種子採りをして実感したことでもあります。
2021年春には僅か1〜2株だったフラックスが、自家採取を続けてたった2年で、数えきれないほどの株数まで増えました。
いまここにある自然の恵みを枯渇させず次世代につないでいけるように、守り育てながら活用させてもらおうと思っています。