ひとりハーブガーデン
「ひとり」といっても、お願いすれば手伝ってくれる温かい方々に囲まれながら・・・。
それでも1人で作ってみよう!と、ハーブの庭を作り始めることにしました。
2021年の春、ひょんなことから、今は何も植わっていない友人の畑をお借りできることになったのです。
条件は、「いつ畑にトラクターをかけることになっても構わない」。ただ、これだけ。
ちょっと私の個人的な話を大雑把にしますが、ここ2〜3年、精神的に結構ハードな時期を過ごしました。
この2〜3年、出口の見えないトンネルを歩き続けているような気分でした。
ところが昨年冬に、件の畑を貸してくれた友人に助けてもらい環境がガラリと変わりました。
針の筵のようだった嘗ての毎日から打って変わって、温かい仲間に囲まれている現在。
お陰で今はとても幸せな気持ちで日々を過ごすことができるようになっています。
ただ、困ったことが1つ。
やりたいことが何もない、ということに気づいてしまった。
苦しかったときに持っていた望みは、
・とにかく睡眠がとりたい。眠りたいだけ眠りたい。
・誰にも会いたくない
・スマホもタブレットもパソコンもないところへ行きたい。
だったりして・・・(笑)
これらの望みは、どれひとつとっても、夢と呼べるようなシロモノではない。
断じて生産的でもない。
何ひとつ経済的な価値を生み出しそうにない。
「ちょっと病んでるぞ、自分」。
そう気づいたものの、やりたいことが見つからない。
こんな状態の時は、大きな夢とかでなくていいから、とにかくどんな小さなことでもいいから自分が喜ぶこと・ワクワクすることをやってみよう。
そんなことを何かの本で読んだなぁと思い出した。
そんな時でした。
友人の畑が空いていることが、何故かふと心に浮かびました。
「ハーブ、育ててみようか」。
面倒くさがりの私でも、丈夫なハーブなら育てられるかも。
前に数種類、植えてみたことがあるし。
植えたまま、ほぼ放ったらかしで生きてたし。
できるんじゃないか?
ハーブ、可愛いし。いい匂いするし。
なんとなく、好きだし。
「ハーブ植えよう」
そう思ったときから、不思議にワクワクし始めた。
すごく、久しぶりの感情だった。
なんだろう、この気持ち。
もっと、ハーブのことを知りたい。育て方や、どんな使い道があるのか、とか。
そして、今まで知らなかった色んな種類を植えてみたい。
化学肥料や農薬は使わず、安心して口に入れられるものを作りたい。
考えていたら、ここ最近味わったことのないワクワクが膨らんでいて、思わず友人ご夫婦にお願いしていたのだ。
「畑にハーブを植えてもいいですか?」
「あ、もちろん、合法のヤツなんですけどね。」
ということで、2021年4月、私の「ひとりハーブガーデン」が始まった。